【パワーリフティング競技人口の考え方】
国内で開催されるパワーリフティング大会は、そのほとんどを日本パワーリフティング協会(以下、JPA)が管轄している。大会に出場するにはJPAに選手登録する必要があるので、『パワーリフティング競技人口』≒『JPA選手登録数』と考えられる。したがって、トレーニングでスクワット・ベンチプレス・デッドリフトを行っていても、大会に出場していない者は競技人口に含んでいない。
【JPA選手登録数】
2022年度のJPA選手登録数は3,920人となっている。
2018年度(3,361人)から2019年度(3,612人)にかけては近年のフィットネスブームの影響からか、約7%の増加となっている。しかし、2020年度(2,010人)はコロナ禍により大幅(約44%)に減少した。
2021年度はコロナ対策によりほぼ通常通りの大会数が開催された。選手登録者数も3,365人となり、ほぼコロナ禍前(2018年度、3,361人)と同程度まで回復した。2022年度は3,920人となり前年度から約16%増となっている。
【2022年度_男女の選手登録数】
2022年度のJPA選手登録数は、男子3,379人、女子541人。比率にすると男子86%、女子14%となっている。
【2022年度_選手の所属】
団体所属が2,191人(56%)で最も多く、続いて一般個人(無所属)が1,155人(30%)となっている。
団体とは、JPAに登録されている団体で、いわゆる24時間営業のジムなどは含まれない。ただし、JPA登録の団体は、必ずしもパワーリフティング・ジムとは限らず、同好会的な団体も含まれている。
【社会人と学生の割合】
団体所属および一般個人の多くは社会人と考えられるので、パワーリフターの8割程度(86%)は社会人となっている。一方、大学・高校等の学生は合わせて14%程度で、パワーリフティング界でも少子高齢化の傾向が見られる。
【企業スポーツ部としてのパワーリフティング】
2022年度は実業団加盟の選手はゼロとなっており、パワーリフティングが企業スポーツ部として成り立たない実情が見られる。