【SBD比の考え方】
トータル重量(1)に対するスクワット(S)、ベンチプレス(B)、デッドリフト(D)の割合をSBD比とする。
【男子選手のSBD比】
JPA発表の2022年度パワーリフティング・ランキング(クラシック)から、全男子選手についてSBD比を算出してみた。
トータル(1)に対するスクワットの割合は0.35、ベンチプレスは0.24、デッドリフトは0.41となっている。
男子選手のSBD比はSQ0.35,BP0.24,DL0.41
【女子選手のSBD比】
JPA発表の2022年度パワーリフティング・ランキング(クラシック)から、全女子選手についてSBD比を算出してみた。
トータル(1)に対するスクワットの割合は0.35、ベンチプレスは0.21、デッドリフトは0.44となっている。
女子選手のSBD比はSQ0.35,BP0.21,DL0.44
【男子・女子選手のSBD比】
JPA発表の2022年度パワーリフティング・ランキング(クラシック)から、全選手についてSBD比を算出し、男女を比較してみた。
【Totalに対するSQの割合】
スクワットの割合は、男女とも0.35である。
【Totalに対するBPの割合】
ベンチプレスの割合は、男子0.24に対して女子0.21となっており、男子が3%上回っている。
【Totalに対するDLの割合】
一方、デッドリフトの割合は、男子0.41に対して女子0.44で、ベンチプレスとは逆に女子が3%上回っている。
【男子の階級別SBD比】
JPA発表の2022年度パワーリフティング・ランキング(クラシック)から、男子選手についてSBD比を算出し、階級別に比較してみた。
【階級別のSQ比】
スクワットは階級が上がるとSQ比も上昇し、最大4%(0.33→0.37)の差となっている。
【階級別のBP比】
ベンチプレスも階級が上がるとBP比も上昇し、最大4%(0.22→0.26)の差となっている。
【階級別のDL比】
一方、デッドリフトは階級が上がるとDL比は下降し、最大8%(0.45→0.37)の差となっている。
【階級別のSBD比】
74kg級が男子平均SBD比〈SQ : BP : DL = 0.35 : 0.24 : 0.41〉となっている。それ以下の階級ではDL比が大きくなり、それ以上の階級ではSQ比・BP比が大きくなる。
53㎏級ではBP比(0.22)とDL比(0.45)で23%もの差があるが、105kg級以上ではSD比とDL比がほぼ同程度となり、120kg超級ではBP比(0.26)とSQ比・DL比(0.37)の差が11%しかない。
【女子の階級別SBD比】
JPA発表の2022年度パワーリフティング・ランキング(クラシック)から、女子選手についてSBD比を算出し、階級別に比較してみた。
【階級別のSQ比】
スクワットは階級が上がるとSQ比も上昇し、最大7%(0.32→0.39)の差となっている。
【階級別のBP比】
ベンチプレスは階級によらず、平均BP比0.21とほぼ同程度(0.20~0.23)となっている。
【階級別のDL比】
デッドリフトは階級が上がるとDL比は下降し、最大5%(0.45→0.40)の差となっている。
【階級別のSBD比】
女子47・52・57・63kg級は、女子平均SBD比〈SQ : BP : DL = 0.35 : 0.21 : 0.44〉とほぼ同程度となっている。